板がスカスカ 2006 2 27
休日、知人に、こんなことを聞きました。
「日経平均株価が、せいぜい50円程度、上げ下げしただけなのに、
新興市場の銘柄は、過剰に反応し、激しく上下するのは、なぜか」。
それに対して、知人が言うには、こうです。
「昨年の12月に比べて、板が薄くなったから。
だから、上がる時は、急上昇し、下がる時は、急降下する」。
「今や、あまりに、その動きが高速なので、
キーボード入力が間に合わない」。
「株数と株価を入力しているうちに、
もう急落からの反発相場は、終わってしまうし、
動き出したと思ったら、もう急上昇は終わっている」。
「これは、板がスカスカというのが原因で、だから、乱高下が激しい」.。
昨年の12月、新興市場は、過熱しているとか、投機的だとか、
批判している人が、多かったですが、そういう人は、相場を知らないと思います。
売り板も、買い板も、分厚ければ、案外、安全です。
かえって、今の方が、危険です。
少し、まとまった買い注文で、急騰し、
同じく、少し、まとまった売り注文で、急落します。
これは、危険であり、投機的とも言えるでしょう。
板が厚い限り、心配することはないのです。
問題は、板が薄くなった時です。
その時、乱高下しやすいのです。
また、板が薄いから、
特定のグループによって、株価操作が可能な状態と言えるでしょう。
10人ぐらい集まって、「あの株、上げようぜ」と合意すれば、
簡単に、株価を操作することができるでしょう。
要するに、昨年の12月に比べて、今の方が危険であり、
さらに、違法なことでも、それが簡単に可能な状態にあると思います。